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夏休みの宿題で、最後の最後まで残るのが読書感想文。うちも毎年そうです。原稿用紙を前に鉛筆が止まったまま30分。「何を書けばいいかわからない」と言われて、こっちも「思ったことを書けばいいんだよ」としか返せない。で、お互いイライラする。この繰り返しでした。
去年、発想を変えました。ChatGPTに感想文を書かせるんじゃなくて、子どもへの「質問係」をやらせる。これが想像以上にハマりました。あんなに固まっていた三男(小3)が、AIの質問に答えているうちに自分の言葉でしゃべり出したんです。
この記事では、そのとき実際に使ったプロンプト5つを全部そのまま公開します。感想を引き出すところから、書いた後の直しまで。この流れなら下書きまでだいたい60分です。学校に出していいのかの線引きも、後半できちんと書きます。
📌 ご利用にあたっての注意:ChatGPTの利用規約では、13歳未満の方の単独利用は認められておらず、13〜17歳の方は保護者の同意が必要です。お子さんがAIを使う場合は、保護者のアカウントで、保護者が一緒に操作・確認しながら利用してください。
先に大事なことを。AIに「書かせる」と失敗します
いきなり水を差すようですが、ここを飛ばすと全部が台無しになるので先に言わせてください。
「ChatGPTに読書感想文を書いて、って頼めば一瞬じゃん」——そう思いますよね。やってみるとわかりますが、出てくるのは妙に整った、どこにも子どもがいない文章です。先生は毎年何十枚も感想文を読んでいるので、普段の文章との違いにはまず気づきます。コンクールは自作が大前提。そして何より、丸写しした感想文からは子どもに残るものがゼロなんですよね。
じゃあ使うなという話かというと、真逆です。AIは「答えを出す機械」じゃなくて「引き出す機械」として使う。書くのはあくまで子ども。AIがやるのは、子どもの中にある感想を質問で引っ張り出す手伝いだけ。この役割分担さえ守れば、読書感想文の一番苦しい「何を書けばいいかわからない」が消えます。
下書きまで60分。全体の流れはこの3ステップ
わが家で回している流れです。時間は小学生の目安。
| ステップ | やること | 目安時間 |
|---|---|---|
| ① 感想を引き出す | AIが子どもに質問→子どもが口で答える(プロンプト①⑤) | 20分 |
| ② 構成メモを作る | 答えた内容をAIがメモに整理(プロンプト②④) | 10分 |
| ③ 子どもが書く→AIが直しのヒント | メモを見ながら自力で書く。書けたら改善アドバイス(プロンプト③) | 30分 |
ステップ① 書く前:AIを「問いかけ係」にする
ここが心臓部です。子どもは感想を持っていないんじゃなくて、感想を言葉にする質問をされたことがないだけ。「一番印象に残ったシーンは?」「そのとき、どんな気持ちになった?」と一問ずつ聞かれると、ちゃんと出てきます。親が聞くと説教っぽくなるのに、AIが聞くとゲーム感覚で答えるのが面白いところで。
ステップ② 書く前:答えた内容を構成メモにする
子どもがしゃべった内容をそのままAIに渡すと、書き出しから締めまでの「メモ」を作ってくれます。ポイントは完成文じゃなくてメモに留めること。ここを詳しくしすぎると結局写すだけになるので、プロンプト側で「メモレベルで」と縛ってあります。
ステップ③ 書いた後:直しのアドバイスだけもらう
書き上がったら、AIに「書き直させる」んじゃなくて「改善点を3つだけ」もらいます。褒めポイント付きで返ってくるので、子どものやる気が折れないのがいいんですよ。
そのまま使えるプロンプト5選
〔 〕の中だけ書き換えて使ってください。全部コピーボタン付きです。
プロンプト① 感想を引き出す問いかけ(まずはこれだけでOK)
子どもが「〔本のタイトル〕」を読みました。 小学〔学年〕の子どもです。 以下の質問を一問ずつ順番に出してください。 (全部いっぺんに出さず、答えが返ってきたら次の質問を出してください) ① 一番印象に残ったシーンはどこですか? ② そのシーンを読んで、どんな気持ちになりましたか? ③ 主人公のことをどう思いましたか? ④ この本を読んで、自分の生活や経験で似ていると思ったことはありますか? ⑤ この本を読んで、これから自分がやってみたいことや変えたいことはありますか? 子どもが答えやすいように、やさしい言葉で問いかけてください。
この⑤問に答え終わった時点で、感想文の材料はほぼ揃っています。子どもの答えは親がメモするか、そのままチャットに打ち込んでください。
プロンプト② 構成メモを作る
小学〔学年〕の子どもが読書感想文を書きます。 本のタイトル:「〔本のタイトル〕」 子どもが話してくれた感想: 「〔子どもが話した内容をそのまま入力〕」 この感想をもとに、読書感想文の構成メモを作ってください。 構成: ① 書き出し(候補を3パターン) ② 本のあらすじ(2〜3文) ③ 一番印象に残った場面 ④ そこから感じたこと・考えたこと ⑤ 自分の経験と結びつけた内容 ⑥ 締め(読んで変わったこと・これからしたいこと) 子どもが自分で書けるように、詳しく書きすぎず「メモ」レベルでお願いします。
プロンプト③ 書いた文章の改善アドバイス
小学〔学年〕の子どもが書いた読書感想文です。 文章を丸ごと書き直さず、改善できる点を3つだけ教えてください。 条件: ・子どものやる気を下げない言い方で ・具体的にどこをどう直せばいいかを示す ・「ここは良い!」という褒めポイントも1つ入れる ・小学生でもわかる言葉で説明する <子どもが書いた文章> 〔文章をそのまま貼り付け〕
プロンプト④ 書き出しのバリエーションを出す
「ぼくは〜を読みました」以外の書き出しを知ると、それだけで感想文の顔が変わります。
「〔本のタイトル〕」の読書感想文の書き出しを5パターン作ってください。 小学〔学年〕の子どもが書いたような自然な文体で。 パターン: ① 印象的な場面から始まる書き出し ② 読んだときの気持ちから始まる書き出し ③ 疑問・問いかけから始まる書き出し ④ 自分の経験から始まる書き出し ⑤ 主人公への呼びかけから始まる書き出し 子どもが「これ使いたい!」と思えるような 親しみやすい文体でお願いします。
プロンプト⑤ 感想を深掘りする
「かわいそうだと思った」で止まってしまう子に。
子どもが読書感想文で 「〔子どもの感想・例:主人公がかわいそうだと思った〕」 と書きました。小学〔学年〕の子どもです。 この感想をもっと深掘りするための質問を3つ出してください。 条件: ・答えを誘導しない(子ども自身が考えられるように) ・小学生でもわかる言葉で ・「なぜ?」「もしも自分なら?」を引き出す問いかけ ・1問ずつ出して、答えを待ってから次の質問をする 子どもが「そういえば…」と自分で考え始めるような 問いかけをお願いします。
学年別の使い方ポイント(わが家の三兄弟の場合)
小学3年生(三男・9歳):プロンプト①だけで十分
低学年はステップを増やすほど飽きます。プロンプト①の質問に口で答えさせて、親がメモを取る。そのメモを見ながら原稿用紙に向かわせる。これだけです。操作は完全に親がやってください(年齢制限的にも、実務的にも)。
小学5年生(次男・11歳):①+②で構成まで作る
中学年〜高学年は「書くことは決まったのに、どう並べるかで迷子になる」パターンが多いんですよね。プロンプト②の構成メモがドンピシャで効きます。書き出しに悩んだらプロンプト④を追加。
中学2年生(長男・13歳):③と⑤で「自分で仕上げる」練習
中学生は保護者の同意があれば自分で操作できます。うちは書き上げた後の③(改善アドバイス)と、感想が浅いときの⑤(深掘り)だけ使わせています。下書きは完全に自力。AIは仕上げのコーチ役。この距離感が中学生にはちょうどいいです。
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学校に出していいの?「使っていい範囲」の線引き
ここ、気になりますよね。私の整理はシンプルで、「感想と文章が子ども自身のものなら出していい」です。
- ✅ AIの質問に答えて感想を引き出した → OK(親が質問するのと同じ)
- ✅ 構成メモを参考に自分で書いた → OK(ワークシートと同じ)
- ✅ 書いた後にアドバイスをもらって自分で直した → OK(親の添削と同じ)
- ❌ AIが書いた文章をそのまま(または少し変えて)提出 → NG
読書感想文コンクールに出す場合は自作が前提なので、この線引きはより厳格に。学校がAI利用の方針を出している場合はそちらが最優先です。迷ったら、連絡帳で先生に「感想を引き出す質問役として親と一緒に使いました」と一言添えておくと誠実だと思います。
よくある質問
Q. 何歳から使えますか?
ChatGPTの規約上、13歳未満の単独利用は不可、13〜17歳は保護者の同意が必要です。小学生は「保護者のアカウントで親が操作」が唯一の正解です。
Q. ChatGPT以外のAIでも使えますか?
使えます。この記事のプロンプトはClaudeでもGeminiでもほぼそのまま動きます。家庭でどのAIを使うか迷っている方はAIツール4種の比較記事をどうぞ。
Q. 子どもがAIに頼りすぎませんか?
「書かせる」使い方をすれば依存します。「質問させる」使い方なら、むしろ自分で考える回数は増えます。質問に答えるのは毎回子ども自身なので。親が横にいて役割分担を守らせる、が答えです。
まとめ:AIが引き出すのは、子どもの中にもうある言葉
読書感想文がつらいのは、書くことがないからじゃありません。頭の中にあるものを言葉にする入口が見つからないだけ。プロンプト①の5つの質問は、その入口を作る道具です。
AIに書かせた感想文には、子どもの夏が1行も入っていません。でも質問係にしたAIと作った感想文には、その子がその夏に感じたことがちゃんと残ります。今年はケンカせずに終わらせましょう、お互い。
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